書道の経験は必要ありません。寄席文字を書きたい方、学びたい方はどうぞ。
●毎日文化センター[東京] 寄席文字講座
⇒毎月第2・4水曜日 午前/午後
●寄席文字築地勉強会
⇒毎月第3土曜日(変更の場合あり)
お問合せ yosemoji.benkyoukai@gmail.com
〈良い文字〉をめざして。
寄席文字(ビラ字)の先人達は多くのものを残してくれました。
例えば、名人といわれる「ビラ清」や「ビラ辰」の“刷りビラ“は、
寄席文字を勉強する私たちにとって、大事な資料です。
成田山新勝寺の額堂に掛かる額(写真)も、とても大切なもののひとつ。
大正7年に落語家団体「睦會」から奉納されたものです。
落語家、講談師などの芸人や寄席の名前がずらりと並び、
演芸の歴史を知る上でも、とても貴重です。
この文字は、名人「二代目ビラ辰」が書いたもの。
太さと丸みの中に勢いがあり、しなやかな筆遣いが感じられます。
昭和の時代に、その文字を食い入るように眺め、
紙に書き写して研究したのが、「橘右近」でした。
右近はビラ辰の字の良いところを倣い、
さらに時代に合った洒脱で端正、かつ愛嬌のある文字を書いて、
家元となり、寄席文字と名付けて次の世代に伝えました
名人・右近の文字も、印刷物や千社札、街中の看板などでも、
たくさん見ることができます。
私たちは、それらを大切に、そこから多くを学び、
さらに日々筆を持ち続けて、少しでも〈良い文字〉が書けるよう、勉強をしています。